今だから書けること 4

この話は、内容が結構汚いので、先に断っておきます.
北海道から出て、横浜の港から、当時はソビエトの、貨物船のような小さな船で出国しました.
春先で同室の日本人は九州出身の、確か学生さんと思います.もちろん、二人とも初の船旅.
静かだったのは東京湾を出るまでで、銚子沖に差し掛かった途端、上下左右に大揺れです.
安い部屋ですから、部屋の丸窓は波をかぶるような部屋で、窓も開けれません.
二人とも船酔いでグロッキーでしたが、九州の彼は比較的元気..
彼がトイレに出かけてから、もうかなりの時間が経っている.
迷って帰れないのではと、通路の壁にぶつかりながらトイレまでたどり着いてみると.
なんと、開きっぱなしの小さなトイレの中で、ズボンを下げて、顔中ゲロまみれの彼がひっくり返っているではないですか!.
シャワーで流して、ずぶ濡れの彼を部屋へ引きずり込む.話を聞けばこうである...
トイレに行くと、ステンレス製の洋式トイレがある.彼は洋式トイレを使うのが初めてで、どうしても
座るのに抵抗がある.どうしたか..その上に両足でまたがって乗ってしまった.
船は揺れる.用を足して立ち上がった瞬間に、その小さな、鉄板に囲まれた部屋で転がり落ち、
壁に頭を打ちつけ、意識が遠のいたらしい.
それでも「かっこ悪ー」との美意識はあったそうで、さりとて、立ち上がろうにも揺れで思うように行かない.
そのとき、別の部屋の日本人らしいのが口を押さえながらやってきて、挨拶も、断りもなしに、いきなりゲロを彼の上にぶちまけたらしいのである.
まったく、これ以上の災難があるだろうか.下半身丸出しの男を見て気が動転したのか、その、ぶちまけた奴はと言えば、小声で「ソーリー..ゲップ.」と言って、ドタドタ来た道を四つんばいで帰ったらしいのである.彼ははっきりとは誰なのか見ていないと言う.当然だろう.
見つけたとき、彼のメガネまで、ヨーグルトぶちまけ状態でしたから..
彼は、今風に言えば「チョー恥ずかしー!クサー!九州へ帰りテーよ!」とわめいていた.北海道へ帰りテーのもいれば、九州へ帰りたいのもいるのである.この九州男児.軟弱な奴である.
期待に胸躍らせた私の異国への旅が始まって、まだ6時間ほどしかたっていない、所はまだ日本海域であった.この実話には、何の教訓も無い.しいて言えば、船のトイレは気をつけて!
 
 

5 Comments

  1. のび子
    Posted 2006年3月26日 at 4:44 AM | Permalink | 返信

    こんにちわ
    おひさーーー!
    おじ様の経験は幅が広くて・・・奥が深い!
    九州の学生さんはおじ様?・・・・・じゃないですよね
     
    ついつい面白い体験はおじ様のじゃないかと思って・・・・ひねらなくていいんですね
     
     
     

  2. なつ*さゆり
    Posted 2006年3月26日 at 12:09 PM | Permalink | 返信

    ゆれる船内の洋式トイレに両足でまたがって乗るなんて・・・
    たいした九州男児ですね(笑)打ち所が悪くなくってよかった×2。(^^;)
     
    ソビエト、もうなくなってしまった国ですね。行きたくても行けない・・・いい国でした??
     

  3. 尚(仮名)
    Posted 2006年3月26日 at 1:51 PM | Permalink | 返信

    日本語圏外から外に出たことがない宮間。
    ソビエト、いかがでした?
     
     

  4. kako
    Posted 2006年3月27日 at 3:41 PM | Permalink | 返信

    船旅なら、田舎で散々経験したわたしだけど、船酔いしてやっぱ、おなじようにゲ~ゲ~やった男なら、となりに一人 (^▽^笑)  たしかに船酔いは、そんな風景もみうけられるようよ。反対にわたし、大海でたことないので、大揺れまではしりません。リュウ兄さんは、その後、平気だったの(-"-;) ??
     

  5. Kumiko
    Posted 2006年3月28日 at 3:19 AM | Permalink | 返信

      乗り物の中のトイレって嫌ですね~
    優雅そうな船旅のイメージが変わっちゃいました!

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