世界は見ているしかない イスラエルの動き

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何がわかりづらいといって、イスラエルの情勢ほどわかりづらいのは無い。過去をたどっても仕方ないが、40年ほど前に全面戦争になりかけた後は地域紛争で継続してきた。わかりづらい原因は、当事者のイスラエルもパレスチナ自治区のガザ地区もその時々で内部状況に変化があるためで、時には強硬に出たり、時には和平工作に出たり、そのときの主導者の交代で常に変化する。イスラエルも少し前までは和平に重点を置いていたが、今は復讐という理由で大規模なガザ地区への空爆を実行している。

東西50km、南北10kmのガザの狭いパレスチナ自治地区に100万人以上のパレスチナ人(アラブ人)が暮らし、イスラエル(ユダヤ人)が自由を制限しているので生活は国際援助を必要としている。最近は硬派のハマスがこの自治区内で主導権をとり、イスラエルに反発していた。そこへイスラエルの空爆だ。理由はイスラエル兵が殺された復讐というが、かなり用意周到な作戦だったのは見え見えだ。ハマスがイスラム原理主義者であることでユダヤ人国家のイスラエル(ユダヤ教)はここを敵対視し、「奴らを殺さなければ自分たちの平和は無い」と公言している。恐らく、アメリカが政権交代で不安定なうちに徹底的にハマスを壊滅する作戦だろう。世界がイスラエル制圧に動くぎりぎりまでイスラエルはガザ地区の報復殺戮は止めないだろう。イスラム教もユダヤ教もキリスト教も、元をたどれば同じなのだが、どうしてこうも争うのか?

パレスチナ自治政府アッバス議長は28日、カイロで記者会見し、パレスチナ強硬派ハマスがイスラエルとの停戦延長に応じていれば「この虐殺は回避できた」と述べ、ハマスを批判したと報道があるから、パレスチナ自治政府内部でも強硬派のハマスに対しては批判があり、同じ自治政府内の穏健派のファタハ議長もハマスを批判している。

ナチス時代にユダヤ人は狭いゲットー地域に集められ、自由はなく、飢えて苦しんだ歴史を持っている。最後は多くが収容所へ送られたが、今イスラエルがしていることはガザ地区をゲットー化しているのと同じことだ。更にしていることは武力制圧というナチスドイツと変わらないというのはなんという皮肉なのか。強硬派ハマスが悪いのか、それを封鎖するイスラエルが悪いのか。恐らくどちらも正しいが、方法とプロセス(流れ、経過)が悪いのだろう。こういう場合、仲裁者がいなければ解決しないのが常である。

日本の対応は、中曽根外相が12月29日、イスラエルのリブニ外相と電話会談し、ガザへの空爆で民間人に犠牲者が出ていることに遺憾の意を伝えた。また、ハマスによるロケット弾攻撃は非難されるべきだとしたうえで、イスラエルに「最大限の自制」を促し、ガザ住民に人道上の措置を取るよう求めた。国境に集結したイスラエル戦車29日、空爆を受けるガザ地区28日。

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2 Comments

  1. kako
    Posted 2008年12月31日 at 11:57 AM | Permalink | 返信

     戦闘になれば いつも犠牲になるのは 罪なき一般市民 この地域は 理解しがたく 頭混乱してきます ^^;

  2. Miyoko
    Posted 2008年12月31日 at 7:33 PM | Permalink | 返信

    このイスラエルの地図ですが、何年か前に見たときと随分と変わっています。というかパレスチナが随分と領地を広げた感じに受け取れますが。このパレスチナとイスラエルの戦いは聖書の時代から既に始まっているので永遠に終わることはないでしょうね。人々の平和のためには、神さまも無慈悲ではなく戦争を早く終わらせて平和な社会が彼らたちのためには必要だと思っています。

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