多民族国家になった移民国家英国の憂鬱

インドの下にある、旧国名セイロン、現在のスリランカは北部のタミル人と政府軍の内戦が続いているが、スリランカ政府軍が反政府軍のタミル・タイガー(反政府武装組織タミル・イーラム解放のトラ:イスラム教系(LTTE))を北部に追い込みタミル人は包囲されている。スリランカでは少数民族のタミル人は長年の分離独立闘争で兵士を消耗し、多数の子供や女性が戦闘に参加していることが知られている。過激な自爆テロや、相手に対し残虐な事で有名で、女性兵士は青酸カリ入りのネックレスを首から下げて、イザと言うときには自決を覚悟で戦っている事は随分前のブログに書いた。

政府軍に包囲され、ジャングルに追_45228313_eastham-tamilstreetい詰められた劣勢なLTTEは悲惨な状態で、殺された女性兵士の末路は書くのも忍びないほどひどい惨状だ。それだけ政府軍側に長年の恨みもあるのだろうが、常軌を逸した殺戮が行われている。

1980年代、スリランカで内戦が起きたころ、多くの少数派タミル人が弾圧を嫌って英国に移民した。英国の植民地だったこともあり英国も受け入れた。現在その英国のタミル人総数は15万人と言われている。英国で見るインド人風の人達のほとんどがタミル人と思ってもいいほどの数だ。多くは写真の様に商店などを営んでいる。彼らは母国のタミル人を支援するため半強制的に支援金を送っていて、これがLTTEの重要な活動資金になっている。

LTTEの全滅も近い今、英国在住のタミル人たちは英国でデモを繰り広げ、英国の警官とロンドンで衝突を繰り返している。タミル人の多くが、英国植民地時代に労働者としてインドからスリランカ(当時はセイロン)に入植した人達で、英国には追い詰められたタミル人救済の責任があるという主張だ。ロンドンのど真ん中で、数千人の移民がデモをするのは英国人にとっても異様な光景だろう。それでなくても英国はパキスタンからのテロリストの脅威におびえ、イスラム世界からは目の敵にされている。中国人の違法移民も多く、取締りの中で、レストランの冷蔵庫に住んでいる中国人も見つかっている(ウェールズ)。経済が悪化すれば英国人の失業も増える。不満は移民や外国人労働者に向けられ、英国人と外国人のトラブルも増える。元は労働人口の不足から多くの移民を受け入れた英国だが、それが深刻な社会問題になっている。見かけは外国人でも多くは英国籍で、生まれも英国の者が多い。いまさら排除も出来ず、どのように収めていくのか?日本の安易な移民政策の明日がこの国にある。

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One Comment

  1. kako
    Posted 2009年4月13日 at 1:56 PM | Permalink | 返信する

      安易な移民政策は 後々、国を滅ぼしかねない現実ですね(-_-;)   役人は この現実、理解してるのかしら?!

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