スリランカ情勢、期待される日本、影にいる中国、、。

images 何度かスリランカ情勢を書いているが、ほとんど壊滅状態のLTTE(反政府武装組織「タミル・イーラム解放のトラ」)が立てこもる非戦闘地域にスリランカ政府は空爆を繰り返し、数日前は仮設病院が爆撃され67人が死亡したとアルジャジーラが報じている。この地域からは危険を犯して10万人が逃げ出し、政府軍の難民キャンプに収容されたと言われているが、まだ約5kmほどの範囲にLTTEが数千人の住民を盾にしていると推定されているが、スリランカ政府が報道関係の立ち入りを禁止しているため詳細は不明。逃げ出した難民の一部は、小船で海を渡りタミル人が住むインド南部まで避難している

インド南部に逃れたスリランカ・タミル難民の自主支援組織「イーラム難民支援機構」のチャンドラCi090503210835ハセン総裁(66)が30日「日本が民族和解のイニシアチブも取ってほしい」と訴えた。

これを受けてか、スリランカの和平構築などを目指す明石康・日本政府代表が30日夜からスリランカを緊急訪問、難民に対する、日本を含む世界中からの難民支援が早急に必要とのアピールを発信した。日本はすでに400万ドル(4億円)の資金供与を決定し、明石代表はLTTEに降伏受諾を申し入れている。

200952105517605734_5 LTTEは同じ頃英国、フランスなどに休戦の調停を申し入れているが、スリランカ政府はLTTEの全面降伏しか受け入れられないと表明。相変わらず住民とLTTEが混在する非戦闘地域へ空爆を続行している模様。この時期での空爆はほとんど虐殺に近く、幾らスリランカが軍事政権でも国際的な非難を浴びるだろう。左は爆撃された病院。

慢性的なインフレで、決して豊かではないこの国が、なぜこうも長期的な攻撃を維持できるのか不思議だったが、背景を調べるとやはり中国が関係している。アフリカや中東に勢力を拡大している中国にとってインド洋は大事な地域だが、国境紛争が原因でインドとは仲が悪い。そこで目をつけたのがインドの南、インド洋に飛び出したスリランカ。すでに中国はスリランカで油田の採掘もしているが、スリランカ南部ハンバントタで巨大な港湾整備事業を進めている。中国は入札で参加した落札工事だと言うが、ゆくゆくは自国の空母や軍艦を配備するのはあまりにもミエミエである。どうやらここの使用を認めてもらう見返りに相当な軍事支援をスリランカ政府に行っているようだ。日本のマスコミは書かないが、日本はかなりな資金援助をスリランカに長年行っており、その資金の一部が中国の拠点つくりの費用に流用されている可能性もある。この辺ははっきりさせるべきだろう。

インドとしては、自国の鼻先に中国の拠点が出来るわけで、気分のいいはずが無い。現在のインド政府では国内のタミル人政党が大きな影響力を持っているので、スリランカ、中国の関係が今以上に緊密になればインドとスリランカの間に緊張状態が発生するだろう。

今でも世界の非難をよそに、アフリカや中東に武器を輸出する中国にとって、この海域は船舶をチェックされたり、インドに文句をつけられたく無い大事な地域。抜け目無くスリランカに擦り寄ったと理解できる。この国への最大の支援国は長い事日本だったが、今は中国が取って代わった。中国が人道的支援をするわけがなく、目的は資源と軍事拠点の確保と言う不純な動機からだと推測できる。毎度の事だが紛争の影には中国がいる。

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4 Comments

  1. のび子
    Posted 2009年5月3日 at 3:01 PM | Permalink | 返信する

    スリランカも中国になるの。。。か。。。

  2. 案山子
    Posted 2009年5月3日 at 9:07 PM | Permalink | 返信する

    中国 いろいろ ですね 監禁  とか  インフルエンダ  過剰 反応 してません  本気なら ねーー

  3. kako
    Posted 2009年5月4日 at 1:31 PM | Permalink | 返信する

     海外援助に熱心な日本、暗躍する中国   世界情勢は 中国のでかた一つで 変化するとも 思えます。   スリランカ政府が LTTE壊滅まで戦う間に 軍事拠点出来上がれば、紛争の火種が増えるだけ、じゃないのかしら。

  4. ヨリババ
    Posted 2009年5月5日 at 10:54 AM | Permalink | 返信する

     世界平和も、中国の出方次第ですね。一党に偏って、国民の考えが反映されないと、国家拡大指向のみになり、戦争も正義になるんですね。 スリランカの人可哀そうですね。世界からの救援の手さえ政府が拒否。LTTEと区別ができにくいため、一緒くたにされて、殺されて…末期のベトナムみたいですね。

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