こうして戦火は拡大する

Ci090428092259 戦火の拡大するパキスタン北西部SWAT地区では、タリバンがイスラムの戒律に沿って全てを決定し、西洋文化は禁止され、女性の就学も認めず、多くの女学校が焼き打ちされた。登校中の女性徒に酸がかけられたこともあった。当然、他宗教は禁止される。

下の写真は10日インドでの写真。彼らは仏教系シーク教( Sikh、 Sikhism )の信者で、タリバンが支配地でシーク教徒を弾圧していることにインドの首都ニューデリーでデモを行い、タリバンに抗議している。こうしてパキスタンの戦火はじわじわとインドに近づいている。インド正規軍は出兵しないまでも、このままではインド人義勇軍が戦闘に参加する可能性すらある。難民キャンプでの少女と、避難する家族。難民のほとんどは農耕民族だ。戦闘が長引けば今年の収穫はない。

最近の国際紛争地、戦争地を赤くしてみた。インド中国は細かい紛争はあるが、大きな紛争まで入っていないのでピンク色。しかし、これを見ても日本は絶妙な位置にいる。インド洋上の黒い点二つは中国の軍事基地。ミャンマー沖とスリランカ南部。

情報では、スリランカとパキスタンで似たような災難が難民に起きている。スリランカでは難民が最後の抵抗をする武装組織LTTEと徹底的な殲滅をねらうスリランカ政府軍との両方から攻撃を受け、1000人以上がすでに亡くなっており、両組織とも責任は相手にあるという。パキスタン北西部では、戦闘地から逃げる難民にタリバンが攻撃をしかけ、多くが徒歩で逃避中に道端で死んでいると言う。更に、難民キャンプ地を目指す難民にパキスタン政府軍が虐待を行っているとの証言がある。パキスタン軍としては、同じパキスタン人であっても長年反政府的でタリバンと共存していた難民を敵視しているのだろう。パキスタン内務省は勇ましく「時間がかかってもタリバンを徹底的に排除する」というが、そこには難民に対する配慮は一切無い。軍人は、難民の多くが麦や果実栽培に従事し(りんご、ブドウ、モモ、スモモ、カシューナッツ、デーツ=ナツメヤシ等)それには日ごろの手間が必要な事、秋には小麦の収穫があることなど、時間的な問題を全く気にしていない。勇ましい戦果しか頭に無い。いずれ戦火が止んで戻れたとしても、食糧備蓄の無い難民は飢え死にするしかない。

難民は、あらゆる地域から、数十キロ、数百キロを車で、徒歩(ほとんどの避難地区への車両の乗り入れが禁止)で逃げているが、たどり着いた難民は、路上で力尽きた難民に何が起きているかの多くを語らないが、タリバンからも政府軍からも邪魔者扱いされ、残虐行為が行われていると訴えている。取材のアルジャジーラは知っているはずだが、確認が出来ないと語らない。このような状況で何が起きるかは過去の歴史から想像が付く。路上の力尽きた難民は進軍する軍隊には障害でしかなく、谷に突き落とされるか、轢き殺されるだろう。とんでもない想像と言われるかもしれないが、過去(アフガン戦争時)にはこういうことも起きている。また頻繁な外出禁止令中に移動すれば銃撃されても文句も言えない状態だ。

パキスタン軍は12日、タリバン700名を殺害、タリバンは敗走中などとまるで勝ったように言っているが、タリバンの作戦は敵を奥深くまで誘い込んで退路を遮断し全滅するやり方だ。アフガン戦争のロシア軍の二の舞にならなければいいが、、。

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2 Comments

  1. ヨリババ
    Posted 2009年5月12日 at 8:26 AM | Permalink | 返信する

    乗り物もない人々はただただ歩き続ける。その人達を、虫けらかのように殺す人達。同じ人間同士なのに…ソマリアでも難民たちが、木の葉船で脱出している。海賊船掃討で、多くの国の軍艦が集結しているが、難民船は見て見ぬ振りなのか。それとも、海賊船と見誤って威嚇してるのではないだろうか。 この地図を見ると、ほんのそばで事は起こっているし、日本が安穏で居られなくなるように感じる。自民・民主どちらでもいいから、重箱の隅をつつき合うのはやめて、国民の為を第一に考えて欲しいものです。

  2. kako
    Posted 2009年5月12日 at 2:15 PM | Permalink | 返信する

     難民を人間として見てない、としかいいようがない惨状。 いずこの国も 難民は邪魔者扱いとされてる。 戦争は 国民の生活を守ってはくれない。

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