パキスタン戦争斜めから見れば

2009524142911323734_5 パキスタン情勢で、過去のブログで 戦争が長引けばパキスタンの国内問題もと書いたが、現実はすでにそうなってきた。パキスタン国内最大野党Jamaat-i-Islami ジャマーアテ・イスラーミー:(イスラム協会とも。パキスタン中心とする急進的イイスラム協会とも。イスラム復興主義政党。)が首都イスラマバードでパキスタン政府への対タリバン政策への反対デモを起こしだした。放置すれば大きな国内問題になるだろう。もともとパキスタンタリバンが、パキスタンと中の悪いアフガニスタンを攻撃している事をパキスタン政府は黙認していた。それどころか、情報や中国製武器を供給していた疑いすら濃厚だ。

アメリカの圧力に屈した形で自国内のタリバン掃討に動き出したが、パキスタンが果たしてどこまで本気なのか疑わしい。紛争中のSWAT地区のタリバンは5000人規模といわれているが、いかに機動力、空軍があるとはいえパキスタン軍の参加兵員はわづか1万5000人から2万人ほどと言われている。アフガニスタンに数万人を投入している米国からみても少なすぎ、米国は「パキスタンは本気か?」と疑っている。右はデモをする野党勢力Jamaat-i-Islami 。頑固な反米勢力でもある。

パキスタン軍は勇ましくSWAT地区攻略を報道するが、戦況報告をどう読んでも点在するタリバンの陣地を攻略しただけにしか見えない。ものすごく斜めから見れば、この戦争で一儲けたくらんだとしか思えないのだ。難民ための支援物資や援助資金は闇に流れ、一部の政府高官が私服を肥やすという想像だが、恐らく多少は当たっているだろう。SWAT地区の戦争だけで150万人とも言われる難民が発生している。このことは予想済みで、攻撃前に米国や国連から多くの緊急支援を引き出している。すでに米国務省のケリー報道官は5月12日、パキスタン軍とイスラム過激派の戦闘で家を追われた避難民向けに、まず500万ドル(約4兆8000万円とCNNの翻訳記事に書いてあるが間違いだろう。500万ドルが正しければ4億8千万円となる)の緊急支援を実施すると発表しており、これはパキスタンにとってとてつもない特需なはずだ。また上院外交委員会はこの日、今後5年間で対パキスタン支援を3倍に増加する案について協議している。実態は難民への支援は後手後手にまわり、羊と農耕に頼る山岳民の一部は危険を冒して収穫のために戦闘地へ戻っているという。書くまでもなく、難民キャンプでは十分な保護も生活保障も無いからだ。

SWAT地区の難民がタリバンの支配地に戻ると言っても決してタリバンを歓迎してはいないようだ。あくまでも目の前の収穫を確保したいだけだ。それが出来なければ飢え死にするしかない。難民の談話が残っている。「ある日タリバンが部落にやってきて、これからここはイスラム教にしたがった行政を行うと言い出した。もともとイスラム教だから、特に反対もせづに受け入れた。パキスタン政府もたいしたことはしてくれなかったしね。やがて武装したタリバンが乗り込んできた。いきなり彼らは前からいる警察署長の首を切ろうとした。村中で反対して何とか止めさせたが、彼らは単なる殺人集団だよ。恐ろしい集団だ、、。」

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