これほどひどいえん罪事件とは、。足利事件&元刑事のブログ

20090604-00000053-mai-soci-thum-000 えん罪事件となったこの事件、知れば知るほどひどい事件で、なんと2000年3月14日のフライデーではすでに、これはでっち上げ事件だと論破されていた。 これを読めば、当時なぜ菅谷氏の供述が揺れ動いたかわかるだろう。今回の釈放に際し、4日午前、事件捜査にあたった 元栃木県警幹部らは「捜査は妥当だった」と強気の姿勢を示す一方、「事件のことは思い出したくない」と複雑な表情をみせ、当時の元刑事部長、元捜査本部長(75)は「無罪が確定したわけではない。問題はこれから。法律に基づいて妥当な捜査をし、自供も得ている。(菅家さんが)やったと信じている」と話した。これはもう一度 再審が開始されることを期待しての発言だが、鑑定がでたらめだった事から無罪が確定する公算が極めて大きく、今回異例の釈放となっている。

この、すでに退職した当時の刑事部長(75)というのが森下 昭雄氏でつい最近まで自身のブログで菅谷利和氏が犯人である事は疑いの余地が無いなどと書いたものだから、非難するコメントが殺到し今はブログは閉鎖された。しかし、魚拓というのに保存されているので見ることが出来る。元担当刑事のブログ ここをクリックし、Firefoxを使用で開かない方はIEで開きなおすとよい。 ブログには、当時の警察寄りの記事をべたべたと貼っている。まるで自分のした事は正しいと言わんばかりだ。下のほうには読者のコメントも読めるが中にはかなり感情的なものも、、。

この事件のひどいのは、1991年に科学警察研究所(科警研)がMCT118法と呼ばれる方法でDNA鑑定を行い「犯人と菅家氏のDNA型がともに16-26型で一致している」としたことで菅家氏を有罪と決め付け、強引に自白を引き出した事にあるが、実は1995年には科警研も当時の判定が間違っていたことを認め、「犯人と菅家氏の DNA型は、16-26型ではなく、共に18-30型だった」と訂正している。この時点では先の型式とは違うがともに同じ型なのでそのまま有罪の証拠としたが、普通に考えればすでにこの時点でこの事件のDNA鑑定の証拠能力は破綻しているのだ。 この事件が連続殺人だったにもかかわらず、ひとつの殺人の目撃証言や事実を捻じ曲げて菅谷氏を強引に犯人に仕立てた経緯は先のフライデーの記事に詳しい。

その後、弁護団が当時のMCT118法で再検査してみた結果、遺留品のDNA型は18-24型、菅家氏のDNA型 は18-29型で、当時の技術でも一致していないことが判明している。なんと1991年、1995年のDNA鑑定そのものが2度も間違っていたのだ。

同時に弁護団は無実を証明する手段として、独自に最新のDNA鑑定を行い、鑑定人となった押田茂實・日大医学部教授が『科警研が発表した精液のDNA型と、菅家被告の型は、異なりました。』と検査報告を発表するにいたり、菅谷氏の無実が確定的になった。

当時の鑑定レベルが低かったという問題ではなく、すでに1995年には型式が一致しない事を警察は知りながら、強引に有罪に持っていった可能性すらあるということだ。この一連の流れを知れば、菅谷氏の言う「間違ったではすまされない」という意味がよく分かる。間違ったのではなく、真実を隠し続けたといわれても仕方ない。この無駄な裁判の中で、事件そのものは時効(15年)を迎えてしまった。連続殺人犯はどこかでほくそえんでいる。

17年半ぶりに釈放された菅家利和さん(63)の再審初公判が2009年10月21日、宇都宮地裁(佐藤正信裁判長)で開かれた。罪状認否で、菅家さんは「私は殺していません。真犯人は別にいます。17年半もの間苦しんできました。そのことを明らかにして無罪判決を求めます」と起訴事実を否認した。検察側は有罪立証せず無罪を求める方針で、複数回の審理を経て、来春には無罪が確定する見通し。

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3 Comments

  1. ヨリババ
    Posted 2009年6月6日 at 4:28 PM | Permalink | 返信する

    今回のように、被告に有利でも、検察に不利な証拠が開示されないことが有りうるとなると、裁判員制度下で、有罪とした後、冤罪だと後日分かった時、素人の裁判員は、この森下氏のように、強気の考え方を持てるでしょうか?裁判員制度下では、公判前整理手続きとやらが行なわれるようで、弁護側も参加しての事ですが、証拠の開示が限定される事に不安を感じました。

  2. 案山子
    Posted 2009年6月6日 at 6:49 PM | Permalink | 返信する

    こんな 無茶な 事が 本となら 堪えられる 事で 無いですね 

  3. kako
    Posted 2009年6月7日 at 3:56 PM | Permalink | 返信する

     これほど、はっきりとした冤罪事件は 過去ないでしょう。  森下氏のブログに非難殺到しても 当然だと思います。  警察は たとえ 冤罪とわかった時点でも 間違いを認めない組織     菅谷さんの失われた人生         犯罪者の親とののしられながら亡くなった両親に対して、どう謝るのでしょうか。  最後まで 無実を追及した弁護団        お金にもならない仕事に誇りを持って、挑んだ弁護団に感謝!

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