アフガン戦争2009年7月

2008125203440263580_3 米英、NATO連合軍のアフガニスタンでの掃討は予想以上に苦戦している。イラク戦争から参加している英軍は2001年以降で最悪の死者を記録し、2008年8月の46人を上回り今年7月上旬だけで47人を記録した。米軍よりかなり見劣りする兵器や装備で山間部で戦う英軍将校からは、すでに多くの英国政府への不満が出ている。特に先月司令官クラスが移動中に爆弾で亡くなったことが国民にショックを与えているようだ。山岳地での戦闘に不慣れな英国兵は「彼らは狙い済まして攻撃してくる。こっちが反撃や空爆するときにはすでに敵はそこにはいない。まるで幽霊と戦っているようだ。」と戦闘の様子を伝えている。18日には、やはり路肩爆弾でオーストラリア軍から11人目の戦死者が出ている。

全体で見ても、今年7ヶ月間でアフガニスタンでの連合軍側死者は204人に達し、イラク、アフガニスタン戦争を通して見ても、2008年の294人、2007年の232人、2006年の191人をはるかにしのぐ年間戦死者の出ることが懸念されている。特に7月の死者が多く Bloody July (血の7月)と表現されている。犠牲者の多くは直接攻撃より、路肩爆弾などによる地雷攻撃が多く、17日は11人のアフガニスタン民間人の乗った車がアフガニスタン南部カンダハル州Kandahar provinceで地雷で爆破され、子供5人を含む全員が死亡した。彼らは自分たちの寺2009713142632244112_3院へ行く途中だった。

タ リバン側は連合軍側の数倍の被害を受けていると言われるが、攻撃は一向に収まらない。それどころか、タリバン、アルカイダは以前よりも組織だった動きを見せているという。16日、米軍の責任者の談話としてTaliban growing more violent, better organised(タリバンはいっそう攻撃的で組織的になっている)と伝わってくることを見れば、今回の作戦がすでに失敗したとも判断でき、この途中経過は米軍の予想外の結果だったのだろう。これは、以前タリバンがソ連と戦ったときと同じ流れで、攻撃されているときは山中に隠れ、徹底的に補給路を破壊して敵を分断する。当時は小さな基地単位で全滅し、最後にはソ連は撤退した。

米軍は同時にタリバンが潜伏するパキスタン北部への無人攻撃偵察機写真右)によるロケット攻撃を行っており、17日はパキスタン北西部Waziristanで少なくても3名のタリバンがロケットで死亡している。このパキスタン領土への攻撃に対しては、黙認しているパキスタン側から「ロケット攻撃はその地域の住民の反感を買うだけだ」の不協和音が聞こえて来ている。それでも、パキスタン軍による攻撃が一段落したパキスタン北西部では、避難していた200万人の難民の奥地への帰還が始まった。(写真左は難民キャンプのパキスタン少女)

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One Comment

  1. ヨリババ
    Posted 2009年7月19日 at 2:29 PM | Permalink | 返信する

    始める前から苦戦は予想されてましたよね。死んでいく兵士たちがかわいそう…

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