海外進出と中庸の気構え

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自国のメーカーがないカナダではもともと米国系のフォードやクライスラーがトップを独占していた。昨年の金融危機に煽(あお)られ、クライスラーの破綻、ジェネラルモーターズ(GM)の大掛かりなスリム化などの影響を受け、カナダの自動車メーカーのランキングが大きく変化した。

2009年の総生産台数は60万872台。かつて北米トップの座を独占していたGMの生産台数は昨年6月1日の32万1408台から、今年上半期の13万 1222台に激減した。また、破産宣告したクライスラーは昨年上半期の27万983台の生産台数から今年上半期の10万3625台にまで落ち、減少幅は 62%、かろうじて5位をキープしている。 一方、トヨタも金融危機の影響で、生産台数は昨年同期比11%減、今年上半期の生産台数は13万5857台に減少したが、トヨタ・カナダがカナダ国内の自動車メーカーの中では、減少幅が最も少なくカナダでのトップになった。(2009年8月報道)

カナダ・オンタリオ州ケンブリッジで生産している「カローラ」がカナダで最も人気があり、同車種の電気混合「プラグ・イン・ハイブリッド型」車が近いうちにデビューするという。

ここで無邪気に喜んではダメだろう。以前トヨタが米国で販売数で1位になろうとしたとき、北米トヨタのトップは素直に喜ばなかった。1位になることでの摩擦を心配したからだ。

これが日本人の持つ「中庸」という考え方だろう。物事はほどほどがいいと言う事だ。でしゃばらない、控えめな国民性もこれで説明できる。そう考えれば、日本人は本来攻撃的な民族ではないのだろう。他国に攻め入っても、ある民族を根絶やしにしようなどとはしなかった。米国の自動車産業の衰退を見かねて、トヨタは自分の技術を提供してもいいと公表し、これは欧米では驚きをもって報道された。日本人の「中庸」が理解できない欧米は耳を疑ったらしい。かつて、ドイツのフォルクスワーゲンが世界に出るとき、より長く乗れる耐久性を重視した。それが未だにドイツ車の伝統になっている。日本も、数を売るより、他社のものより数倍耐久性のある車を作る時期に来ているだろう。クオリティ(品質)には中庸は無用 である。

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One Comment

  1. ヨリババ
    Posted 2009年8月6日 at 12:00 AM | Permalink | 返信する

    狩猟民族は、獲物の奪い合いの争いの歴史。農耕民族の日本、農繁期・農閑期がはっきりし、農繁期には作業を助け合い、終れば皆で仲良く祭を楽しむ。組み込まれた遺伝子は、現代も生き続けてるのでしょうか?日本の良さは、弱点でもありますが、長い目で見れば、理解され受け入れられるんでしょう。

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