韓国の国産ロケット失敗 フェアリングとは?

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Ci090827072223hhhnff     韓国初の国産ロケット「羅老(ナロ)Korea Space Launch Vehicle-1(KSLV-1)」の打ち上げが現地時間で8月25日午後5時00分、全羅南道高興郡の羅老宇宙センターから実施され、 発表によるとKSLV-1は打ち上げ9分後に当初予定の高度306キロを36キロ上回る高度342キロの上空で搭載した「科学技術衛星2号」の分離作業を実施。軌道投入高度が高すぎたため、衛星の目標軌道への投入は失敗した。

これでは失敗の原因がはっきりしないが、どうやらロケット先端部のフェアリング(Fairing)(写真右:内部の衛星を保護するカバー)切り離しミスだったようだ。

教育科学技術部は26日、「人工衛星を覆う一組のフェアリングのうち片方が適時に分離されず問題が生じた」と明らかにした。フェアリングは長さ5.4メートル、直径2メートルの大きさで、下部は円筒、上部はとがり、2つで一組になっている。発射時は衛星を覆って宇宙に上がり、空気がない地点に到達すれば分離されるよう設計で、分離する際、同時に爆薬を爆発させ、上側から開いて地上に落ちる。しかし何らかの欠陥があり、片方しか分離されなかった。フェアリングの一つの重量は330キロで、衛星の3.3倍にのぼる。結局、1段目と2段目のロケット(写真左)はこの重いフェアリングの片方をつけたまま最終目的地の高度300キロをはるかに超えた380キロまで上がった。高く上がったのも問題だが、その重さから第1宇宙速度に達するほど速度を出せなかった。本来100キロの科学衛星だけを運べば良いのに、重さがその3倍にもなる片方のフェアリングが残っていたからだ。

KSLV-1は1段目にロシア製「Angara UM」液体燃料ロケットエンジンを、2段目にロシアからライセンス供与され韓国国内で生産された「KSR-1」固体燃料ロケットエンジンを使って国内で組み立てを実施した2段方式の小型ロケット。全長は33.5メートルで大きさは旧文部省宇宙科学研究所が運用していたM-Vロケットとほぼ同一となるが、軌道投入重量は極端に低く、実用的な衛星打ち上げ能力は持たない実験ロケット的性格のものだった。当初、5月中の打ち上げを予定していたが、4月に北朝鮮が弾道ミサイルの打ち上げ実験を実施したことから、政治的配慮で7月末に延期。しかし、7月末の打ち上げ予定も直前になり、ロシアがKSLV-1 の第一段ロケットエンジンの実験を再度実施する必要から、またしても延期、さらに8月19日、打ち上げ7分56秒前に、打ち上げシステムが自動停止状態に陥り、打ち上げ作業が延期となるという苦難の末の発射だった。  開発には国費3025億ウォン(227億円)が投入された国家的大型プロジェクトだ。衛星にも136億ウォン(10億円)の費用がかかった。

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2 Comments

  1. のび子
    Posted 2009年8月28日 at 12:48 AM | Permalink | 返信する

    ばんざい。。。

  2. よりばば
    Posted 2009年8月28日 at 4:55 AM | Permalink | 返信する

     北朝鮮に対抗して、ロケット打ち上げたかったのかも。でも、なんで、ロシア?実用的な衛星打ち上げ能力は持たない実験ロケット的性格?「せいては事を仕損じる」「安物買いの銭失い」 格言は生きていますね。

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