昨日の友は今日の敵 パキスタンは自国の経済優先

南ワジリスタン  ロイター通信は10月4日パキスタン軍がイスラム系反政府武装勢力パキスタン・タリバン TTP 本拠地に対する地上掃討作戦のため、アフガンと国境を接するパキスタン北西部部族地域の南ワジリスタンSouth Waziristan地区に2万8千人規模の兵力を展開した。タリバンや国際テロ組織アルカイダの幹部らの潜伏先とされる「隠れ家」の一掃が狙い。3日に米兵8人が戦闘で一度に死亡するなど深刻な被害が続くアフガン情勢を好転させる上で、今回の地上作戦の成否が鍵を握ると米政府はみている。パキスタン軍は、タリバンの物資補給を絶つため、同地区の周辺に兵力を展開して陸路の封鎖を 進めている。

パキスタン軍の春先5月のSWAT地区での攻撃には確か1万5千名ほどしか投入しなかった。黄色い線の右側、パキスタン北西部では数日前のブログに書いた様にタリバン300名から攻撃を受けたヌーリスタン、去年大攻撃を受けたクナールがあり、場所は赤くボカシた所で、ここはアフガンの首都カブールへの足がかりとしてタリバンには重要な場所。今後もこの辺では激しい戦闘が続くだろうが、春先、米軍はヌーリスタン監視所からの撤退を表明していた。図の赤い部分はパキスタン領内タリバン勢力圏。オレンジは影響下にある部分。

今回の南ワジリスタンへのパキスタンの作戦は、その規模からしても大作戦だが、毎度のようにニュースは舌足らずで米軍との関係など不明な点が多い。これだけの作戦が米軍の空からの援護、情報支援、更に武器にしても米国の支援なくしては不可能と思われる。米軍は非公式に「パキスタン軍には作戦に必要な十分な物資がある」というが、わざわざあると言う事事態ウサン臭い。裏読みすれば、影では支援しているとも取れる。

調べると事実関係は米軍べったりな、非常に意味ありげな今回のパキスタンの攻撃作戦だと言う事が見えてくる。

10月7日のAl Jazeeraのニュースによれば、パキスタン議会はタリバンの脅威が国全体に拡大する事や、国内経済の低迷、電力事情の悪化を懸念して、アメリカからの今後5年間に及ぶ年間支援15億ドル$1,6bn (約1400億円)の受け取りを検討している。これには条件があって、かつてはパキスタンと協力関係に有ったイスラム勢力タリバン、アルカイーダへの攻撃、米軍との作戦協力が付帯されている。 さらにパキスタンが保有する核兵器などの監視強化も含んでいる。この資金(基金)を導入する事は従来の反米パキスタンが米国に屈する事を意味するだろう。その矢先のパキスタンの南部ワジリスタンへのタリバン攻撃である。パキスタンがアメリカへの忠誠を見せたと見ていいのではないか?当然パキスタン野党は「屈辱的だ」[ザルダリ(パキスタン大統領)は無能だ」と反発しているが、まだ正式にはパキスタン議会での承認は無いものの、今回の作戦実施が全てを物語っている。米軍はすでにアフガンへのタリバンの退路を封鎖してるという。いうなれば「袋のネズミ作戦」だろう。インド、パキスタン、アフガン 紛争分布、TTP 

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