インド極左翼組織、毛派 ,Naxalite ,Naxal,Maoist(マオイストCPIーM),

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急速に発展するインドは、中国などを除く民主国家の中では世界最大の人口を抱えている。急速な発展と人口の拡大はまた大きな社会問題も招き、国内のテロ事件も数多い。最近のニュースでは「インドでマオイスト(毛沢東主義派、毛派)が警官や民衆を殺害など目に付くが、その定義も分析もされないままで 組織表記の不明確や翻訳配信記事が現地のニュースとかみ合わない場合もある。分かる範囲でインドで吹き荒れる左翼武装組織をまとめておく。:2009年10月記  過去ブログ:インドの国境問題  過去ブログ;毛派、各州の位置など その他、インド、スリランカに関しては このブログのカテゴリ インド 参照                                    

 <インド極左翼の歴史背景と組織>:世界中で学生運動や左翼運動が盛んだった1967年5月に西ベンガル州ナクサルバリで起きた農民蜂起運動であるナクサライトNaxalite)から始まった。ナクサライトとは、極左思想に基づき、貧困層、部族民の利益擁護を掲げて武力闘争を行う左翼過激派グループの総称で、2004年9月には、このうち2大グループ 人民戦争派PWG)と毛沢東派、毛派MCC))が合併し、マオイスト武装団体のインドマオイズム共産党(CPI又はCPIーM)The Communist Party of India (CPI)-Maoist を結成した。このため、インドのマオイストMaoist(毛派)たちは、ナクサルNaxal)とも呼ばれ、インドのニュースではNaxalMaoistが混在しているが、インド中央部の組織を特にナクサル、ナクサライトと言う場合もあるようです。どちらも極左翼反政府組織である事には変わりないが、ここでは区別して書いておきます。530px-India_Naxal_affected_districts_map.svg

<マオイストの規模>このインドマオイズム共産党(CPIーM)を一般的にマオイストと呼び、インド28州のうち20州に支部を置いて活動中であり、昨年と今年の2年間の予算が6億ルピー(約12億円)といわれ、CPIーMAK小銃やロケット砲、対人地雷などで武装した最大1万5000人の隊員を有していると推定されています。現在直接的には中国とは関係がないと見るのが普通です。インド共産党CPIにはさらにインド共産党(M:マルクス派)、インド共産党(ML:マルクス、レーニン派)などがある。組織は大きいが非合法地下組織である。

 <ナクサルの活動拠点>:毛派の中でもインド中央部を拠点に活動する組織を特にナクサルという場合もあるが、最近は北東部でも活発に活動しはじめ、中部州のチャッティースガル州ジャールカンド州、ビハール州、オリッサ州等においては、ナクサライトの大規模集団による治安部隊、反対住民への襲撃事件や鉄道施設等の破壊が多発しています。一般には集落単位で「解放」し、集団経営や集団生活を指導したり、低所得者への救済も行い、農民だけからではなく知識階級からの支持も得ているようです。当然、そこの州、郡政府とは対立し、警察署の襲撃などが頻発しています。

<マオイスト、その他過激派の活動拠点>:マオイスト少数民族過激派≪アッサム州では、アッサム統一解放戦線(ULFA)、ディマ・ハラ・ダオガ+ジョエル・ガルロサ派。DHD(J)、マニプーインドの言語地図 ル州では、統一マニプール解放戦線(UNLF)など≫が活動する北東部州においては政治目的又は営利目的の地元民等の誘拐事件が発生しています。すでに一部地域、集落は無政府化し、インド政府の機能が及ばない地域も出ています。現在、マオイストたちは、インド東部の西ベンガル州と西部のマハラーシュトラ州、北部のウッタル・プラデーシュ州、南部のアンドラ・プラデーシュ州など、全国に勢力を拡大し、西欧の企業がインドに大挙進出したことで農地を失った農民たちが合流し、マオイズム運動が拡大していると見られています。支配地区の拡大が、各セクトの税収入増大等にもなるため、過激派同士の抗争もおきているといわれている。上の地図の赤いところが過激派勢力圏 その下はインドの言語分布だが、上下は符合する。つまりインドの中でも民族の違いで扱いが違い、その不満が反政府的になっていると見ていいだろう * アッサム州のULFAにはイスラムとの関係が指摘されている

<極左台頭の背景>インドで特別経済区域(SEZ)が拡大し、「多国籍企業に土地を明け渡して追い出された農民たちがCPIーMに合流している」とし、インドの国際化が、インドでマオイストたちが暴れだした最も重要な要因だとの指摘がある。インド社会発展研究センター(CSDS)のベラ・バティア博士は、「ダリト(ダリット)(インドの最下層身分、不可触民 Dalit )と貧民たちは、マオイズムに同調してではなく、社会的抑圧のためにマオイストを支持している」と述べ、政府の対策を求めている。すでにインドの工業化に対し影響が出ていて、西ベンガル地区に低価格自動車の工場用地を確保したタタ財閥は、地元の反対にあって用地取得を2008年9月に断念した。この原因にインド共産党の影響があったといわれる。 アフガン、インド パキスタン紛争分布   最近の紛争 2010年4~5月

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One Comment

  1. よりばば
    Posted 2009年10月12日 at 6:21 AM | Permalink | 返信する

    インドの凄い人口の人々が、満足して暮らせるには、どうしたらいいんでしょう。争いでは、憎しみしか生まれないと思いますが…

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