⑤ジェイシーさん 現在の写真公表 Jaycee Dugard photo

jaycee-1_1506198f1_68_dugard_jaycee_now

 

First Photo Released of Jaycee Dugard as an Adult 

アメリカ、カリフォルニア州でのジェイシーさんの18年に及ぶ誘拐、監禁事件についてはすでに経過を書いてからになっているが、は本人の登場の際に書こうと思っていた。10月13日、米国の週刊誌?の中で、事件後初めて現在の自分の写真と共に現在の心境などを語ったと特報記事が出た。写真が大きく表紙を飾り、髪は濃い色になったものの昔の面影を残し、想像通り笑顔の素敵な女性になっていた。現在29歳、誘拐時は11歳だった。表紙には大きく「帰れてすごくハッピーです!」と書いてある。悲惨な事実を追いかけていたので、こちらも笑顔を見てほっとした。 以下は13日の雑誌の特報からの抜粋 (雑誌はまだ発売前で、表紙が先にスクープされたようです。)

彼女は今、母親のテリーTerry Probynさん50歳(12年前に離婚したのでDugard姓ではなくなっている)と15歳のエンジェルAngel, 11歳のスターリット Starlit,の二人の娘と住んでいます。、、彼女は徐々に回復していて、馬に乗り、料理をし、本の執筆を考えています。「彼女の暮らしぶりは驚くほど普通です」と身内が語る。家族の写真や、1991年以来会っていなかった義理の妹(Shana)との再会などの詳しいことは金曜発行の本誌にて、、と言う事です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

article-1220274-0634A94F000005DC-606_634x473 捜査はまだ続いていて、ジェイシーさんにはつらい日がまだ続くでしょう。以前捜査官がこう言っていた。「フィリップは若いジェイシーさんに恒常的に関係を持ち続けたのに、子供が二人と言うのは考えにくい。いずれ、他に子供は出来なかったかジェイシーさんに聞く事になるだろう。フィリップは男の子は望んでいなかったと思う。なぜなら、男の子は大きくなれば強くなり、彼は年齢と共に弱々しくなるしかないからだ。そんな彼にもし男の子が出来たら、、」 あくまでも捜査官の想像でしかないが、これから始まる裁判でもきびしい現実が予想される。法廷開始は10月29日からの予定。左は誘拐時とその後に作られた大人になったジェイシーさんのモンタージュ写真。髪の色以外は現在の本人に良く似ています。

事件の経過は ➀18年後に見つかった誘拐された少女 Jaycee Lee Dugard 監禁 アメリカ から ④ ジェイシーさん誘拐監禁事件 監禁ではなかった?    までを参照ください。

昔の家族の写真:左はジェイシーさんが誘拐された当時の自宅近くの現場での母親(TerryProbyn:母親は未婚のままジェイシーさんを生んだようで、その後行方が分からなかったジェイシーさんの実の父親という63歳の男性Ken Slaytonがジェイシーさん発見後に名乗りを上げましたが、弁護士と組んでの売名行為と全米から非難を浴び今は引っ込んだようです。Carlさんとは入籍したためジェイシーさんと母親テリーさんは姓が違います)と義父(CarlProbyn:二人は誘拐事件6年後に離婚していますが、Carlさんは今でも家族の付き合いをしています.事件直後から彼は長い事誘拐事件の容疑者の目で見られていました。)。真ん中は恐らく誘拐事件が起きる少し前のジェイシーさんと母親のcarlさんとの間に生まれた義理の妹(Shana)。右端は、誘拐事件後の1991年TVで事件を語る母親Terryさん。

gal_kidnap_jaycee_dugard_03 gal_kidnap_jaycee_dugard_02 article-1209488-0634BB62000005DC-455_468x337

この事件の特徴:毎日犯罪は山ほどあり、社会性の強い事件も多々あります。報道は、事件を単に暴露的に書くだけでなく、できれば事件の背景、過程を報道し、似たような事件の再発に役立つべきです。そのためにも多くの方が事件に興味を持ち、それに報道が答える報道のあり方が必要だと思うのです。詳細が本になるまで分からないなら、それまでに多くの人の関心は失せるでしょう。誰が犠牲者になるか知れないこのような犯罪から子供たちを守るには、犯人の心理や女性に対する趣向、犯行の状況をよく知る事が大事だという信念でこれを書いています。

このブログでは、事件ばかりでなく カテゴリ:インドや中東に在るように紛争に付いてもなるべくオンタイムで追っています(但し、自分が興味を持った部分だけですが)。新聞が大手配信記事の転用なのは仕方ないにしても、インターネット上の記事であるにもかかわらず、地図や図説も入れずに新聞上のような文字記事に終始しているのは努力不足といってもいいでしょう。おまけに地名などカタカナで書かれては、その場所を特定するにも困難を極めます。さらに、翻訳の分かりにくさも目に付きます。この辺は欧米の新聞社のインターネット記事の方が進んでいるように見えます。

ucpd350 このジェイシーさん事件の特徴はたくさんあり、一番は18年間の監禁のあと無事生還したことだが、他に、事件発覚のきっかけは大学構内で尋問した二人の女性警察官Ally Jacobs (左)と Lisa Campbell(右) の機転だった事。その場では特に犯罪性はないものの、二人の子供の会話に僅かな?を感じたのが始まりだった。ほとんど報道されない事実としては、義父のCarlさんは事件直後から犯人だと噂され、彼が懸命に探せば探すほど周りからは冷たい視線を浴びていた。その後のテリーさんとの離婚の原因の一つかもしれない。

次に問題なのは、容疑者フィリップが性犯罪者で、保護観察中であるにもかかわらず、その情報が現地に届いていないという大きなミスがあった。原因は、彼が最後に逮捕されたのが隣の州で、彼フィリップの保護観察も隣の州の事務所が行っていた事。彼はすでに隣のカリフォルニア州に引っ越しているにもかかわらず、、。ジェイシーさんと子供たちの不審な存在も通報されているが、それでも警察は多くを調べず、ましてや彼フィリップの犯罪歴さえも知らなかった。これでは、似たような性犯罪が付近で起きても彼は不審者リストにも載らない。事実、別件で彼は聞き込みを受けているが、警察は彼の犯歴を知らなかった。全てのミスは、彼のプロファイルが彼の居住地に届いていない事で、コンピューター処理が行き届いているはずのアメリカの盲点が見えてくる。同じミスが日本で起きる可能性はないのだろうか?

容疑者フィリップの供述がないので不明な点は多いが、①~④の中の断片的な内容から分かるのは、彼が持つ少女に対する異常性欲は彼自身にもどうしようもないもので、刑罰や時間の経過、環境の改善でも治しようのないものだと言う事。防止するには、彼を隔離するか、先手を打って彼の行為を停止させるしか無いようだ。彼を異常者というのは簡単だが、犠牲になるのは普通の罪のない少女である。ジェイシーさんは、彼が異常者と分かりながら、そのまま放置した社会の犠牲者といえないだろうか?

2009年11月13日:フィリップがマスコミに対し謝罪の文章を公表したが、これに対するニュースのコメントは冷ややかだ「信用できない」「いまさら何を!去勢して拷問しろ!」などが見える。

2009年11月17日:すでにこの事件を題材にした低級な映画制作が進行し、来月からでも「囚われた少女、アメリカの性奴隷Abducted Girl, An American Sex Slave.」という題名の映画も造られるようですが、ジェイシーさんの代理人は、それらはジェイシーさんや家族には認可されていない状態で、早急にジェイシーさんは答えを出す必要があると発言した。どうやら、事件を題材にした低俗なB級映画も混じっているようで、ニュースのコメントでは、家族に生活資金が必要なのは事実としても、もう少し彼女たちを静かに見守ってはという意見も見える。

Ci100307171124 2010年2月14日:ジェイシーさんの日記公開 AFPの記事 の和訳を参考に、英文を補填。日記の中で11歳で誘拐され1993年、13歳になったジェイシーさんが、ガリドー被告夫婦が誕生日プレゼントしたペットに感謝している様子が描かれていた。「フィルとナンシーから誕生日プレゼントをもらった。彼らは、ほかの誰もしてくれないことをしてくれた。200ドルも払って、わたしに子ネコを買ってくれた "I got (a cat) for my birthday from Phil and Nancy … they did something for me that no one else would do for me, they paid 200 dollars just so I could have my own kitten."」  2003年9月(23歳)の日記には「彼を傷つけたくない。ときどき、わたしの存在が彼を傷つけているようにみえる、、だとすれば、自由になりたいという気持ちを、どうやって彼に伝えればよいのだろう。Jaycee360_693813a 彼を傷つけず、わたしが願うだけで、自由がやってくればいいのに、、、 家族がいることを伝えるのは自由。でも、これをできる限り抑え込めば、彼に苦しみを与えないで済む。自由」。"I don’t want to hurt him … sometimes I think my very presence hurts him," ,,  "So how can I ever tell him how I want to be free. Free to come and go as I please …  Free to say I have a family. I will never cause him pain if it’s in my power to prevent it. FREE."」  2004年7月5日(24歳)の日記には、ドゥガードさんは気力を維持するのが困難になっていた感情が書かれている。「沈んでいくような感覚、やっぱり自分の人生を自分で決めたい。自分のしたいようにするわたしの人生のはず。でも、また、彼が奪っていった"It feels like I’m sinking. … this is supposed to be my life to do with what I like … but once again he has taken it away," 」 、、。18年後、保護された時には29歳になっていた。日記公開は、容疑者側弁護士が面会の為ジェイシーさんの居場所を詮索したのに対し、検事側がジェイシーさんの容疑者から遠ざかりたい心境を日記で証明するための処置である。

*日記の一部を見ただけでも、フィリップの巧妙な説得と、ジェイシーさんの複雑な状況への特殊な折り合いのつけ方が見えてくる。この長編になってしまったブログの①を書いたとき、監禁場所とされる家の配置写真や塀の高さを見て、ある疑問を感じた。「これは監禁ではないかもしれない。幾らでも逃げれるじゃないか、、。」と。最後の最後に日記の一部を読んで多くの疑問が解けたと同時に、不思議な世界をのぞいたような気がする。なんと、ここまでで半年がかりのブログ記事になってしまった。

2010年2月28日:ジェイシーさんはカリフォルニア更正局the California Department of Correctionsに対し、保護観察中the probationのフィリップ・ガリドに対し適切な監視を怠ったために精神的苦痛がより長期に渡ったとして2万8千ドル(約280万円)の賠償請求の申し立てを行った。この申し立ては、本人、二人の子供、ジェイシーさんの実の母親の4人から個別に提出された。・・・このことは過去のブログの途中経過で何度か指摘したことで、当然の請求だろう。

2010年3月5日:abcが記事の中で最近のホームビデオを紹介(記事のリンクは下)、上2枚の写真は3月7日公開の最近の写真、母親と、。記事の中では元気にしていますと、以前飼っていた動物の世話に忙しいようです。

 参考過去ブログ:韓国に見るGPS犯人追跡装置 2008年オーストリアの24年間地下室監禁事件   イラクでの子供誘拐、拉致  オハイオ州クリーブランドの連続殺人鬼に見る共通点 レイクウッドの警官4人殺害事件:保釈制度に見える共通点    3月5日ジェイシーさんのホームビデオを公開と記事  ビデオだけのリンク先ですが重いです

2010年7月2日:米カリフォルニア州の上下両院は1日、性犯罪で有罪判決を受けて仮釈放されていたフィリップ・ガリドー被告に誘拐され、18年間監禁された後に2009年に救出されたドゥガードさん(30)と、2人の子ども(15,12)に2000万ドル(約18億円)を支払うと決定。法案成立はアーノルド・シュワルツネッガー州知事の署名を待つばかりとなった。ドゥガードさんはカリフォルニア州被害者補償及び政府請求委員会(California Victim Compensation and Government Claims Board)に救済を申し立てていた。カリフォルニア州司法省も補償金の支払いを勧告していた。同州議会法制調査局(Legislative Analyst’s OfficeLAO)は、通常はカリフォルニア州の矯正当局(state parole agents)は民事訴訟から免責されるが、本件は当局が犯人を逮捕する機会を逃すなど「類例がなく、悲劇的なケース」と指摘していた。また同州検察当局は、仮に州がドゥガードさんの申し立てに対して法廷闘争に出れば陪審員が「莫大な」補償金の支払いを命じる可能性があると警告。さらにドゥガードさんとその子どもたちが生涯にわたってカウンセリングを受ける必要があるのは「ほぼ確実」としていた。AFPより抜粋。

 

広告

3 Comments

  1. kako
    Posted 2009年10月14日 at 3:27 PM | Permalink | 返信する

     笑顔が戻ってよかった、としかいいようがない悲惨な事件。  人間性のかけらもない犯人

  2. のび子
    Posted 2009年10月14日 at 10:33 PM | Permalink | 返信する

    ほやけど。。。この犯人きっしょく悪いおとこやなぁ。。。ちんちん切って苦しんでるとこ市中引き回しで死刑やなぁ

  3. よりばば
    Posted 2009年10月15日 at 7:18 AM | Permalink | 返信する

     密室に監禁じゃなく、軟禁だったのが幸いでした。外部とも接触してたとの事で、回復も早いんでしょうね。他の誘拐された女性達は、殺害されていますよね、彼女の適応性が、命を救ったんですね。これからの裁判で、暴かれる事で彼女が傷つく事がより少ないことを祈ります。

コメントを投稿

Required fields are marked *

*
*

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。