タリバンNo,2は捕まったのか??

article-1251379-08572429000005DC-940_468x696 米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は2月15日、米当局者情報として、アフガニスタンの旧支配勢力タリバンの「ナンバー2の一人」とされるムラーアブドル・ガニ・バラダー司令官Mullah Abdul Ghani Brader(42):(mullahは敬称で師など、Braderは英語のBrother、兄を意味する)がパキスタン南部カラチで拘束されたと報じた。この人物を最高指導者オマ-ル師に次ぐタリバンのナンバー2だとしている。タリバン広報官はメディアの取材に「現在進行中のマジャーでのモシュタラク作戦失敗を隠すためと,、人心のかく乱を狙った情報戦だ」と否定し「彼はつかまってはいない。アフガンにいる」と発表し、その通り米軍側のニセ情報の可能性もある。(写真右上は2月18日パキスタンで公表された逮捕後のアブドル・ガニ)

swaraaj-Pashtun-ethnictributesinn_thumb[4] 一方で、アフガンにいるといると言われる Abdul Ghani がパキスタンのカラチにいた説明も可能で、パキスタン最大の1200万人の人口を持つカラチには、アフガンタリバンと同じパシュトン人Pashutun,またはPushutunが200万人住むと言われ、その半分がアフガン出身のパシュトン人で、多くが1980年代のソ連とタリバンとの闘争時代にアフガンから避難した難民と言われている。以前から、アフガンタリバン、パキスタンタリバンの多くがここに潜伏しているとも言われている。左がアフガン、パキスタンの民族分布

更に彼についての憶測では、彼が単独でアフガン政府、NATO軍、タリバンの仲介役を行い、ひそかに交渉を進め、その責任を問われていたと言う情報まであり、本当であれば裏切り者として命が狙われる身の上だろう。真相は不明。

400px-Afghanistan_provinces_japanese 米国CIAとパキスタン情報部ISIにつかまったと言う事だが、米軍が絡んでいれば殺す事は無いだろう。と言うのも、パキスタン情報部は過酷な拷問をすることで有名で、タリバンなどもパキスタン情報部に捕まればまず生きては還れないといわれている。この司令官は米軍にも恐れられていて、過去に彼がタリバン兵に出した内容は「ゲリラ戦術に徹して、自軍の損失は最小限に、そして敵には最大の損失を与えよ。優勢な米軍に正面からの戦いは挑むな。手製爆弾(IED)を多用し、木陰に隠れて銃とロケットで待ち伏せしろ。移動はバイクで行え、、」というもので、実際、米軍、NATO軍はこれで甚大な被害を出している。去年7月の剣の一撃作の多大な被害もこのような状況で起きていた。参考記事:なぜアブドル・ガニ・バラダーを恐れるか 英文・・・・この地区司令官について記述したものも無いが、探した限りではこの2009年7月2Pat Dollard - Young Americans - Blog Archive » Mullah Omar Returns To Power In Afghanistan As Barack Obama Moves Closer To Retreat_12663051885076日のCNNの英文記事が唯一彼について言及している。改めてCNNの取材のすごさが分かる。 右は彼の影響下にあったと言われる地域で、アフガン南部のKandahar, Helmand, Nimroz, Zabul ,Uruzgan 5つの州にまたがる。黄色い部分と現在掃討作戦進行中のヘルマンド州(濃いピンク色)で示してある。

写真右(上下同じ人物)は、現在アフガンかパキスタンに潜伏していると言われ、2001年9月11日同時多発テロ以降姿が消えた総司令官の立場のタリバンリーダー ムラー・オマールTaliban leader Mullah Omar で、一千万ドルの賞金が付いている。捕まったと言う司令官らしき人物からこのムラー・オマールの居所を聞き出しているといわれている。この捕まった司令官の写真などは過去にも無く、不明な点の多い人物だが、唯一ムラー・オマールにコンタクトを取れる司令官だと言われ、米当局者によれば、米軍による2001年のアフガン攻撃開始以降に拘束したタリバン関係者としては最高位の人物で、2001年の米同時テロ前にはビンラディン容疑者とも近い関係だったという。

2010年2月20日:連日の様にパキスタン内でタリバンの地区司令官、高官クラスの逮捕が続いている。2009年秋のオバマ大統領のパキスタン支援援助を受けることに対するパキスタン情報部(ISI)の活動が功を奏していると見ていいだろう。このパキスタンへの経済支援はパキスタン支援国高官会合で決定され世界20カ国が参加し、日本も10億ドルの支援を約束、総額では50億ドル以上になる。これを受けるパキスタンとしては、世界に国内のタリバン殲滅の結果を見せると同時に、劣勢に成ったアフガンタリバンがパキスタンに流れ込むのを警戒して先手を打つ必要があるだろう。連日、過酷さで有名なISI(パキスタン情報部)が相当強引にタリバン狩りをしているだろうが、世界はしばし静観しているしかない。一時的にはパキスタンが局所的に内戦状態になることも予想できるが、指揮系統がずたずたなタリバンには組織的な反抗は出来ないだろう。

2010年3月16日:拘束された隣国アフガニスタンの反政府武装勢力タリバーンのナンバー2、アブドル・ガニ・バラダル師が拘束前、アフガンのカルザイ政権と和平について秘密裏に交渉していたことをアフガン政府高官が17日に明らかにした。カルザイ大統領は拘束の報に激怒したという。交渉の最中に、パキスタンのカラチ郊外を車で移動中にパキスタン情報機関に 捕まった。交渉を妨害された形のカルザイ氏は、パキスタンに対する怒りをぶちまけたという。

 過去ブログ:ムラー・オマールのタリバン戦陣訓  過去ブログ:反米闘争とヘロインとタリバン  モシュタラク作戦 Operation Moshtarak 2010.2月

広告

One Comment

  1. Ryu&CatFu
    Posted 2010年2月18日 at 12:25 AM | Permalink | 返信する

    ・ よりばばさんの投稿: この際、ニセ情報作戦で、裏切者がいると情報をながして、タリバン内部を疑心暗鬼におちいらせ、

コメントを投稿

Required fields are marked *

*
*

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。