②メキシコ湾原油流出 5月7日の状況

1272815842837lllll  史上最悪の原油流出になろうかというメキシコ湾での原油流出に対し、24時間体制で対策が進んでいる。前のブログからの続きになるが、見えてきた具体的な対策や進行中の作業として、図の中の予備坑道リリーフウェルreliefwellの掘削はすでに着工されている。目的場所まで約3カ月の予定で、海底地下の既存パイプに到達し、送り込んだパイプで特殊液体とセメントを流し込む為の作業が進んでいる。恐らく一種の凝固剤で、噴出原油の流れをパイプ内で固めて止める作業だが、かなりの困難が予想されている。これが成功すれば噴出は完全に止まるといわれている。これを原油を抜くための作業または油層の減圧と解説している記事があるが間違いだろう。

Ci100507001508 上の作業に時間がかかるため、緊急の措置として出てきたのが原油回収特殊ドームを海底の原油を噴き出している上にかぶせ、中にたまった原油を海上で吸い上げる方法で、すでに一番流出量の多いポイントへ総重量98トン、鉄とコンクリートで作られた高さ12mの特注ドームが現在すでに現場に向かい明日には到着予定。これを海中の無人潜水艦で位置を確認しながら海上のクレーンで海中に降ろしかぶせるわけだが、水深10Ci100507001544 0mほどでの実績はあるが、水深1500mでの実例は過去にない。軍用潜水艦でも深度3000フィート(914m)では水圧で破損する。まして深度1500mでの作業は相当困難が予想されるが、この最初のドームが成功すれば設置場所の噴出量の85%が回収できる見込みで期待が大きい。他の原油を噴出している2か所にも同じような原油回収ドーム(恐らく多少小型)を設置予定している。右下はそのドームを下から見た写真で、当然だが中はかっらぽになっている。ルイジアナの造船所で溶接工25人により突貫作業で製作され、1基3億円(£2million)。運搬するコンテナ船から海底に降ろすだけで10時間ほどかかると見られ、全体作業は日曜から月曜までには終えたいとしている。

article-1271740-096A4787000005DC-445_634x379 article-1272637-09731DD5000005DC-200_306x423 既に沿岸のビーチなどに原油が漂着しているようで、自然や動植物への被害が懸念されている。原油を被ったペリカンも保護されるなか、近くの刑務所では囚人(写真左)に対して鳥類などの原油を洗い流す作業のトレーニングが始まったそうだ。犯罪者も使いよう。この辺には白い砂浜のビーチが点在しているが、ここはウミガメなどの産卵地でもある。砂に混じった原油はそう簡単には除去できず、相当な自然破壊が起きるのは避けられないだろう。右下は流れ着いた原油。

2010年5月9日英石油大手BPは、流出する原油を食い止めるため、流出箇所に重量100トンのドーム型の巨大容器を被せる策を講じていたが、ドームの内側にガスと水の結合でできる結晶が沈着しはじめたとして、この策を中断。結晶はドームを浮かせ、原油を吸い上げるための穴に詰まる為、ドームは海底から1.5キロの高さまで引き上げられた。現在、技師らがふさがれた穴から結晶を除去する作業を続けているという。この結果、原油流出を止めるための作戦は少なくとも2日、延長される。

2010年5月12日:最初のドームは改良中だが、12日英国BPは別なかなり小型(高さ約1・5メートル、直径約1・2メートル,水分除去のメタノール送り込み装置付き)で重さ2トン以下のドーム(呼び名はトップ・ハット/山高帽top hat)を今週中にも海底に降ろす計画を発表した。今度の物は小さいために中にたまるメタンガスの量が少なく内部の凍結は防げると思われ、さらにメタンガスの排出機能、化学薬品による凍結防止が施される予定。同時に上の図の予備坑道の掘削が進んでいて、すでに全長5500mのうち3000mほどに達しているがあと1カ月ほどはかかる見通し。更に海底にある大型噴出防止装置に高圧で廃タイヤなどのゴミを送り込み、人工的に詰まらせることも検討されているがこれには異論が出ている。その後の経過

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One Comment

  1. よりばば
    Posted 2010年5月9日 at 3:45 AM | Permalink | 返信する

    検索してたら、日本人の凄い成果を発見しました。●ここ毎回ノーベル賞候補の遠藤守信教授の”カーボンナノチューブ(略称CNT)”が海底油田のパイプ事故をなくすと期待されています! 遠藤教授と地元企業、米国の石油調査掘削会社シュルンベルジェ社などのグループが、石油掘削用の金属パイプの接ぎ目を密封するゴムを研究。従来の素材であるフッ素ゴムに、CNTを加えて試験したところ、260度の高温、240メガパスカル(海底2万4000メートルに相当)の圧力に耐えた。従来品は175度、140メガパスカル(同1万4000メートル)が限界で、これがより深い掘削をするうえで大きな壁だった。 今年4月から実用化だそうです。

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