メキシコ麻薬戦争 抗争激化 中国からの80トン押収 史上最大量

過去ブログ メキシコ麻薬カルテル勢力図 と合わせて見ると場所が分かりやすいが、大きくはメキシコ北部フアレス市周辺、北東部メキシコ~米国の国境付近、メキシコ南西部アカプルコ周辺に集中している。抗争はより残酷に、そして組織的で一向に衰える気配がない。

Ci100509090604 アカプルコ周辺で活動する新興勢力でバービーLa Barbieとthumbs_captura-de-pantalla-2010-05-07-a-las-20-32-52呼ばれるボスEdgar Valdez Villarreal の下で働く男が抗争相手に捕まり、尋問の後首を切られて殺害される事件があった。特徴的なのは、まるで中東の首切をまねしたかのように、相手をイスに座らせ、覆面の男が尋問、殺害するまでをビデオに撮り5月7日にインター ネットで投稿されたことだ。その後この男の首と胴体はアカプルコ郊外の路上脇で袋に入って発見された。メキシコでは珍しくない処刑だが、今回のビデオは犯罪ビデオを見なれた自分でも目をそむけるほどの残酷なものなので掲載は避ける。

ビデオの中の尋問は妙に丁寧で、質問の答えは2度繰り返すように命令している。 「名前は?」「Manuel Mendez Leyva」「誰の下で働いている?」「"La Barbie"バービーだ」「何thumbs_captura-de-pantalla-2010-05-07-a-las-20-32-38をしている?」「錠剤麻薬とエフェドリンpills and ephedrineを手に入れることだ」「その計画は?」「(シナロアカルテルの)エル・チャポ グスマン"Chapo" Guzmanとの戦争だ」~「これで終了だ、お前にはここから消えてもらう」「え?Arturo-Beltran-Leyva何をするんだ?」208973と目隠しをされ、上半身裸の男が聞き返すと、その直後にナイフで首を切断された。・・・この尋問でこの被害者男性組織「ラ・バービー」がメキシコの大組織シナロアに抗争を仕掛 けていることが分かる。被害者の姓が抗争相手であるレイバ兄弟カルテルと同じだが、この辺の関係は不明。ボスの(Marcos )Arturo Beltrán Leyva (左)がメキシコ海兵隊、戦車、ヘリコプターに囲まれ壮絶な銃撃戦の末射殺されたレイバ一味は、一部がバービー傘下に組み込まれたmty-mp-91のだろうか?被害者が「シナロア」の名前を出したから犯人たちがシナロア・カルテルのヒットマンとは限らない。この辺には、元軍人、警察官で組織された自警団的な暗殺部隊も存在するからだ。尋問の仕方が軍隊式なのでそんなことも思い出した。以下に、最近10日程の事件の一部を列記する。

2010年5月26日:新しいベルトラン・レイバのボス ペドロ・ロベルト・ベラスケス・アマドールPedro Roberto Velazquez Amador, 通称 "La Pina,"がメキシコ北部のモンテレイ市サンペドロ地区で同日朝、軍との銃撃戦で死亡した。右写真:雨の中路上に横たわるボスになりたてのLaPina 

Ci100510115757 2010年5月6日:メキシコ当局は史上最大の押収量となる80トンの合成麻薬の原料フェルニ酢酸エチルethyl phenyl-acetateをメキシコ中央部太平洋側の港マンサニヨManzanilloに停泊中の貨物船から押収したと発表した。これらは中国上海から違法な申請内容で出荷され、合成麻薬メタンフェタミンの結晶やエクスタシーの製造、コカインの精製に使用されるcrystal meth and Ecstasy and in the refining promex-mp-d38f1-300x225cess for cocaine。この港は麻薬取引に良く使用され、2007年5月には23. 5トンのコカインが押収されている。また、ここでは2年前にコロンビアに向かう荷物の中からメキシコの麻薬組織のものと見られる1300万ドルの現金が押収された。アメリカの調査では、メキシコの麻薬カルテルの取引額は,年間150億ドルから250億ドル$15 billion to $25 billion(計算が合っていれば1兆5千億円から2兆3千億円)になるという。この港はメキシコ最大級のカルテル ラ・ファミリアの勢力圏にある。参考:メキシコ麻薬国際流通経路

scps 2010年5月5日:昨年末ボスを射殺されたベルトラン・レイバ兄弟カルテルから分派して新しい犯罪組織(カルテル)が生まれたようだ。The Cartel de Pacifico Sur  略称 CPS で、既に警官幹部襲撃の疑いがあり、アカプルコ周辺で名前を誇示している。

2010年5月4日:タバスコ州で、麻薬絡みと思われる女性3人が殺害された。

2010年5月3日:メキシコ南東部アカプルコAcapulcoで、サッカー場に14台の車が乗り付け、プレイ中の集団と40分の銃撃戦で8人が死亡。その内3遺体は持ち去られた。ベルトラン・レイバカルテルと他の組織との抗争と思われる。メキシコ北東部のNuevo Leonで銃撃戦があり、ドライブ中に狙われた男性の妻と娘が殺され連れ去られた。男性は負傷したが逃げ延びた。シナロア州で違い場所で計4人が待ち伏せされ殺害された。

2010年5月2日:チワワ州Chihuahuaで、週末に場所は違うが計24人が殺害された。5人がCuauhtémocで銃殺された事件は、そこのバーにいた18歳から25歳の若者全員が乗り込んだ一味に銃で殺害されたもので、シナロアとフアレスカルテルSinaloa and Juarez Cartelsの麻薬抗争と思われる。

2010年5月1日;北東部テキサス州に近いReynosaで警察が手投げ弾で襲撃され、その数時間後に郊外のハイウェーの車内から男女3人の射殺体が発見された。付近は組織が爆弾を仕掛けたために通行禁止にALeqM5hzwk4A6up8YoM_EYOyP5gsATvbTgなったりしていて、最近殺人が急増している。

 2010年4月24日:メキシコ中部のミチョアカンMichoacan州Moreliaで、保安担当の女性事務官Public Safety Secretary Minerva Bautista一行の車両3台が待ち伏せ攻撃に遭い、事務官は負傷しながらも助かったが、4人が死亡し10人が負傷。事務官は防弾装備の車に乗っていたが同乗のボディーガード2名は射殺された。集団は複数の車に分乗し、機関銃、手投げ弾、ライフルで襲撃してきた。50口径の狙撃銃も使用され、これは防弾車も貫通する威力を持っている。負傷した中には歩行者も含まれ、2歳と12歳の少女も巻き添えになった。犯行グループは不明だがこの地域は麻薬組織 ラ・ファミリアの活動拠点。右下が殺されたボディーガード。その後の経過

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One Comment

  1. よりばば
    Posted 2010年5月13日 at 8:38 AM | Permalink | 返信する

    あまりの無法さ、残虐さ…。石油利権も絡んで、ますます抗争は激化するでしょうね。

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