ジャマイカの神様 Mr,コーク

_47904391_47904387 Jamaica-Reuter-608 キューバの下に位置するカリブ海の島国、ジャマイカ(人口289万人.短距離の世界記録保持者ボルトやレゲエreggae、ブルーマウンテンコーヒーが有名)で5月23日、政府が首都キングストン、セント・アンドリュウKingston and St. Andrew一帯に非常事態宣言を発令した。麻薬犯罪武装グループShower Posse(シャワー・ポシー)が同日、3か所の警察署を襲撃して火炎びんによる焼き討ち、更に銃撃戦となり、少なくとも警官1人が負傷したことを受けた措置で、非常事態は少なくとも1か月は続く見通し。武装グループは、麻薬や銃の密売容疑で米国が引き渡しを求めている 通称Dudusジュダス(本名Christopher Coke41歳)写真右下ミスター・コーク、または President・Dudus とも呼ばれる有力なギャSoldierA20100519NG ングのボスの配下や支持勢力とみられ、彼らは市内の一部をバリケードで封鎖した。このボスはWest Kingston の下町Tivoli Gardens地区の有力者でもあり、ギャングのほとんどがここの貧民街出身だ。ジャマイカ政府は17日、このボスを逮捕し、米国に引き渡す方針を決めたが、これを阻止しようとギャング、その支持者ら数千人が20日ごろから首都に集結し、緊張が高まっていた。

262-Jamaica_Slum_Standoff.sff.embedded.prod_affiliate.79 ギャング集団”Shower Posseは拠点をジャマイカに置きながらカナダ、北米にも組織を持ち、80年代アメリカ・ニューヨークでは最も凶暴なギャング集団と言わ れ、今年5月3日にはカナダでメンバー78人が検挙され、同時に銃器、麻薬、防弾チョッキなどが押収されている。Shower Posseグループのコーク一味は、マリファナ、麻薬の密輸を手掛け、多くを北米に売りさばき、現在米国から告発されいる。彼はジャマイカの伝説的ギャングスターJim Brownの息子で、Jim Brownはアメリカで活動するギャング集団Shower Posseのかつてのリーダー。彼の父親はメキシコの刑務所で焼死しており、警察は事故としているが、このことで彼は刑務所に入ることを非常に嫌っていると言われている。右:Mr Coke 

ジャマイカ版ゴッド・ファーザーとも言われたギャングクルー”Shower Posse” のドンVivian Blakeが米国で服役後、2010年3月21日、ジャマイカで病気のため54歳で亡くなったため、次のゴッドファザーはコークだと言われ、彼の取り巻Ci100524142517きは彼を神格化さえしている。バリケード内外の住民、支持者は「彼に手を出すな!」「彼は次のゴッドファザーだ!」「キリストのためなら喜んで死ねるように、彼のためなら死ぬこともいとわない!」とプラカードを掲げ叫びながらデモを繰り広げている。毎年、彼の誕生日にはこのボスのためのダンスレコード(2010年のタイトルは"President Dudus Birthday Bash"(*この場合のPresidentは首領様程の意味か*Bashはパーティの意味)が発売されるほどの人気がある。アメリカの身柄引き渡し要求に対し同国のGolding首相は一度拒否しているが、その理由は「彼がいないとチボリガーデン地区の治安が一層悪くなる」からだと言われている。(写真左下

article-1280811-09BC11EF000005DC-120_634x521 article-1280811-09BC1153000005DC-644_634x365 2010年5月25日;警官1000人によるチボリガーデン地域の包囲が続いているが、昨夜からすでに住民1人、警官2人の死亡者が出ている。警察が捜すMr、コークが潜伏しているのか、既にほかの地域に逃亡したかは不明。右の写真は警官に撃たれたバリケード内の住民。地区の封鎖には車も使われている。

2010年5月26日:3日続いた市街戦で、既に60人以上の死亡者が出たとの報道がある。スラム街slumで住民にサービスや保護を行うMr,コークに対し住民は「現代のロビンフッド」と称えている。一方、アメリカは、彼を世界で最も危険な麻薬の帝王most dangerous drug lordsの一人だとして身柄の引き渡しを強く要求している。ジャマイカはカリブ海で有数のマリファナの産地で、それに伴う犯罪も多く、去年だけで1660件の殺人が起きている。

caribmap 2010年3月1日に米国が公表した 世界の主な違法麻薬生産国及び経由国 Major illicit drug-producing and/or drug-transit Countries リストにはほとんどの南米諸国(下線)が含まれるが、その中でもカリブ諸国太線)の中で ジャマイカが近年麻薬密輸の中心的な位置に なりつつあり、勢力を拡大していると警告されている。Afghanistan The Bahamas Bolivia Brazil Burma Colombia Dominican Republic Ecuador Guatemala Haiti India Jamaica Laos Mexico Nigeria Pakistan Panama Paraguay Peru Venezuela 米国としてはなんとしても麻薬がカリブ諸国から米国本土に大量に流入する前に、その裏にいるジャマイカの麻薬組織を撲滅したい理由がここにある。

2010年5月28日:4日続いた銃撃戦はまだ散発的に起きていて、既に76人が死亡、500人以上が逮捕された。住民は夜もゆっくりできず、銃弾を避けるために床に寝ている状態。レポーターが「まだDudusを支持するか?」と聞いても住民は笑い飛ばすだけという。

2010年6月22日:本人がPortmore area of St Catherine Parishで警察に逮捕されたとの報道があった。別な報道では教会関係者と共に歩いてSt Catherineの警察に出頭したとの報道もある。その後の報道で、彼は自分の意思でアメリカ大使館に出頭した。その際、かつらをかぶって女性に変装していた。

2010年6月24日:彼はジャマイカでの権利を放棄して、米国で麻薬容疑での裁判を受けるために24日ニューヨークに到着した。それが彼と家族の望みだったのは彼の笑みからも分かる。容疑を全面否定しているが、彼がアメリカ行きを願った理由は、恐らく刑務所で囚人同士のいさかいから焼死したと言われている父親のようになりたくなかったのだろう。実際ジャマイカを出るまでの彼には防弾チョッキとヘルメットが着用されていた。それだけ国内にも敵が多いと言う事だろう。

 

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2 Comments

  1. kako
    Posted 2010年5月25日 at 4:10 PM | Permalink | 返信する

     確かに 顔役いないとまとまりつかない、と警察が嘆いていました。住んでる市での ちょい前の実話w

  2. よりばば
    Posted 2010年5月29日 at 3:31 AM | Permalink | 返信する

    必要悪!上層階級の支配者より、自分達と同じ境遇出身のDudusに、親近感が持てる反面奉らないと怖いし…、でしょうか?

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