米国ユタ州で銃殺刑復活 モルモン教との関係

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  ロニー・リー・ガードナーRonnie Lee Gardner死刑囚(左49歳)は1985年、ユタ州ソルトレークシティーの裁判所で弁護士Michael Burdellを銃で 射殺したとして死刑判決を言い渡された。ユタ州は米国で唯一、死刑の方法として銃殺を維持。銃殺か薬物注射かを死刑囚が 選択できるとした法律の規定を2004年に廃止したが、それ以前に刑が下された刑囚は選択の権利を持つ。米国内で銃殺刑が執行されるのは、1976年の死刑制度復活以来3件目。過去の2件もユタ州で執行された。(1977年1月17日に死んだ、ゲーリー・ギルモア Gary  Gilmore、彼が処刑される前に吐いた有名なセリフは”Let"s do it"-(さー やってくれ)、その後1996年1月26日 アルバート テイラー john Albert Taylorが銃殺された。)同州では伝統的に銃殺隊による死刑が行われ、現在でも米国内の州で唯一、銃殺刑を維持している。

ユタ州の裁判所はすでに2010年4月23日、米国の死刑執行で一般的な 薬物注射ではなく、銃殺を希望するとした死刑囚の申し立てを認めていた。銃殺刑が執行されればユタ州では1996年以来となるが、弁護人は執行停止の 手続きを取るとしていた。刑の執行は現地時間2010年6月18日深夜(19日早朝)の予定で、弁護士からのユタ州のMark Shurtleff司法長官への最後の死刑延期願いも受理されず死刑執行が確定した。銃殺刑復活に対し残酷だとしてarticle-0-0A09BFC9000005DC-205_634x486反対する運動が起き、一方で死刑囚としての服役が25年にもなり、本人からは長すぎるとクレームが出ていた。同死刑囚は15日夜にステーキ、ロブスターなど最後の食事を取り、その後絶食に入った。死刑執行を待つ間、映画鑑賞や読書で時間を過ごしているという。

写真が銃殺刑の場所の写真で、死刑囚は椅子に固定され覆面をかぶせられ、胸に白い布がピン止めされた上、8m離れた5人の構える30口径のライフルWinchester riflesによってReady(用意), aim(構え), fire(発射)の指示で銃殺される。5丁の銃の内1丁には実弾ではなくロウの入った空砲が入っている。被害者親族などの立ち会いは許可されている。右下の写真は射撃用の小窓でここから発砲される。ユタ州にはモルモン教徒が多く、今だに銃殺が残っているのもこれと関係が深い。モルモン教徒の 、重い罪には大地に血を流して償えという「血の贖罪」という彼らの教義からいまだ銃殺が残っているといわれ、同じ理由で米国で最後まで斬首刑を残していたのもユタ州だった。彼もまたモルモン教徒と自称している。今回注目すべきはこの点で、特定の宗教団体の教義がそこの司法制度にまで反映しているということで、していることは中東のタリバンのイスラム教に沿った首切りとなんら変わらない。それがアメリカ合衆国で行われているという現実をマスコミは強調すべきだろうが、アメリカでは書くに書けない問題かも知れないね。

2010年6月18日:同日午前12時17分(日本時間同午後3時20分)、5人の銃殺隊により心臓を撃ち抜かれた。ガードナー死刑囚は1985年、殺人罪の裁判のため出廷していた法廷から逃亡しようとして面会の女性からひそかに受け取った22口径の拳銃で弁護士1人の頭部(右目)を撃って射殺、逃げる途中転倒し、自分の肩を撃ち抜き逮捕され死刑が確定していた。殺害された弁護士の遺族は、この弁護士が死刑反対派だったことから、執行停止を求めていた。 彼の実の娘さんが「なぜ銃殺を選んだか」と尋ねたとき彼はこう言った「銃が周りにある生活で、銃で殺人を犯した。(だから)銃で死ぬんです "I lived by the gun, I murdered with a gun, I will die by the gun."」彼の中にも 血のしょく罪 の意識があったのだろう。銃殺直前に最後に言うことはと聞かれ、彼は「"I do not. No 何もない」と答えた。殺人を犯した時がまだ24歳で、幼い頃からの家庭環境が劣悪だったことを思えば死刑以外の選択肢があったように思うのだが、、。

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3 Comments

  1. のび子
    Posted 2010年6月18日 at 3:44 AM | Permalink | 返信する

    4発当たっても死なんかったらセーフなん???

  2. 案山子
    Posted 2010年6月18日 at 7:57 AM | Permalink | 返信する

    どんな 悪いことでも  人が人 殺す  ーー被害者の 気持ちも 察しますが   殺す いいことでしょうか

  3. よりばば
    Posted 2010年6月19日 at 12:53 AM | Permalink | 返信する

    死刑が執行されずに、長期間死と向き合っていると、内省が深まり、落ち着いた人格になる人もいるのでしょう…。難しい問題です。生来の異常者もいますし、見分ける事は困難なような…。

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