やっぱりウソだった 中国の原油流出量

すでにブログに書いた中国大連での原油流出事故について、続報があった。この続報のほうが恐らく正確な状況に近いのだろう。中国側が意図的に数値を低く公表したと見るのが妥当で、いつもの事とはいえあきれるしかない。

m87403 7月16日大連Dalian石油パイプライン爆発事故で流出した原油量は、実際は、中国政府が公表した数字の60倍にあたる最大9万トンであると、米環境保護団体グリーンピースのメンバーである海洋保護専門家リチャード・ステイナーRichard(またはRick) Steiner氏が、2010年7月30日に見解を示したなお、今回の原油流出の規模は同種の事故のなかでも最も深刻な事故に数えられ、生態への影響は、今後10年に及ぶと指摘している。ステイナー氏は米アラスカ大学の海洋保護分野の教授で、海上で発生した最大級の環境破壊と呼ばれる「エクソンバルディーズ号原油流出事故」において、緊急対策を補佐した人物である。今回大連で発生した事故については、国際環境保護団体グリーンピースの要請で、事故の後に現地入りし、調査研究を行った。同氏は今回の爆発事故による原油流出は、中国政府公表の1500トンを遥かに超えるもので、22日までの6日間に渡り6万トンから最大で9万トンの原油が海に流出していると推測した。更に、消防隊が爆発の危険を避けるため近くの化学薬品タンクを空にし、薬品が海中に投棄された可能性もある。「89年に発生したアラスカ沖エクソンバルディーズ号原油流出事故the Exxon Valdez disasterよりも重大な事故で、人類が起こした原油流出事故でも最悪のレベル」と述べた。(個人の計算では9万トンは9000万リットルで約56万バレル。アラスカ沖の流出量は27万バレルと言われているので現在のメキシコ湾流出(最近の推定で490万バレル)を別にすれば世界災害史上最大級の原油流出となる。当然深刻な海洋汚染として世界的なニュースになるべきだが、原因が単純な作業ミスということ以外日本での報道はまだ無い) 300px-LocationSonghua

  当初の1500トンがウソっぽいとは思っていた。なぜなら漁師からの報告で「海面から1mほどが重油の層に、、」という報告もあり疑ってはいたが60倍とは、、。しかもこの数値は低く見積もっているというからいったどれ程が海中に流れたのか。当初の1500トンとの余りの誤差に信じられなかったが、すでに8月2日の中国語ロイター紙大连新港漏油量恐达6万吨という見出しで上記の内容を報道しているから、少なくても6万トンの原油流出という既成事実が出来つつあるのだろう。大連の付近は海流が停滞しているようだが、南下した黄海は潮の流れが早く海底までの深度が浅く魚介類が豊富だ。相当な被害が出るだろうと個人的には思う。さらに最近起きた化学薬品の大量流出は最終的にはロシア側の水源であるアムール川、オホーツク海北部m60524を汚染する可能性がある

 中国東北部の吉林省では大雨とダムの決壊で先月末大洪水が発生し、510トンの化学原料が入った約7千個のドラム缶が松花江に流され、大規模な化学汚染事故が起きた。隣の黒龍江省では、松花江の流域の一部ですでに河水の飲用を禁止する通知を出しており、下流に位置するロシアでは、事態を憂慮し、中国側に対し事情説明を求め、緊急対策に乗り出している。汚染された河水は8月中旬にロシアに流れ込む見通し。缶に入っている化学物質はトリメチルクロロシラン(化学式(CH3)3SiCl )。無色な液体で発がん性が指摘されている。先月30日18時の時点で、5割強の缶はすでに引き上げられたが、残り約3300個は依然、松花江を漂流し、水と化学反応して爆発炎上する様子が目撃されている。中国では2005年11月13日にも同じ場所で石油工場の爆発で発がん性物質ベンゼンが大量に松花江に流れ出しロシア側にも長期に渡り飲料水に影響が出た。 左下は漂流する化学薬品タンク。

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One Comment

  1. よりばば
    Posted 2010年8月4日 at 2:31 AM | Permalink | 返信する

    すぐ報道規制でベールで隠す体質、なんとかならないのでしょうか。早く、世界に向かって処理の協力要請して欲しい!

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