撤去に2ヶ月もかかった。景観の中の「異物」

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アート(美)の世界は一言で言えばバランスで、芸術家はそれを追及する。特に写実的な絵画ではそれが重要で、バランスの悪いのは下手な絵となり、風景画などでは「構図」という表現で画面にバランスの良い景色を再現する。良い構図の為には時には現実を省略したり強調したりする。浮世絵の手法にそれが多様されている。これには理屈もあるが、多くは感覚的なもので、芸術オンチには全く理解できない。これは自分のような店舗デザインをする人間には重要な事で、特に外部のサインには注意しないと、目立っても結果的に周囲とのバランスを壊し、時には周囲から反感さえ買ってしまう。以下の「函館女神像」は典型的な例で、規制するために多くの観光地には「景観条例」があるが、理解できない経営者もたまにいる。もっとも、景観を重視するなら観光地での電柱や電線、無骨な公的施設の見直しもさっさとしてもらいたいもので、いちばん芸術オンチで景観の価値を尊重していないのが日本の役人だと言える。教会の写真に入る電柱がなんとも残念な函館の「景観」である。

PN2010081901000762.-.-.CI0003 歴史的町並みが残る北海道函館市元町の「自由の女神」像について、設置した地元水産業者が2010年8月19日、景観にそぐわないとする市側の要請に応じ、像の撤去を決断し、クレーンで屋上に吊り上げ横置きにしてシートに包まれた。写真上左は店舗前の女神像で、奥に見えるのが観光名所ハリストス正教会。見れば分かるが、単に目立てばいいというシロモノで、頭の悪い演出でしかない。写真右は吊り上げ中の写真

この高さ約6メートルの像は、函館山のふもとにある業者の店舗前に6月上旬、突如“出現”した。社長によると、インターネットオークションで購入。設置理由は「店舗2階を休憩やカラオケができる自由な空間にしたことの目印」だった。記念撮影する観光客の姿も見られたが、教会や寺院が立ち並ぶ市指定の都市景観形成地域の一角とあって「町並みに合わない」との声が相次ぎ、複数の団体が市に撤去の要望書を提出。指導や勧告を続けた市に対し、社長は「(景観に配慮し)敷地の端っこに設置した」などと理解を求めたが、最後は知人の説得で撤去を決めたという。

2 Comments

  1. のび子
    Posted 2010年8月20日 at 2:15 PM | Permalink | 返信

    やっぱしのけたか。。。。のけんとあかんよね。函館には似合わんわ。。。。

  2. よりばば
    Posted 2010年8月21日 at 10:35 AM | Permalink | 返信

    大き過ぎましたね。店舗内における大きさか、店先に置いてあるペコちゃん程度の大きさならね。それに、自由の女神?函館に関係ないじゃん。

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