メキシコ マタモロスの虐殺72遺体発見

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  メキシコでは今年7月、北部のモントレーMonterrey近郊で51人の麻薬抗争による殺害遺体が発見され、その前の5月には中部ゲレロ州Guerrerro stateの廃坑から55遺体が発見されている。

2010年8月25日、米国国境から160km離れた国境沿いのタマウリパス州マタモロスTamaulipas state、border city of Matamoros近郊のサンフェルナンドSan Fernandoの農場の廃屋の部屋に放置された72遺体が同一場所から発見され、麻薬組織による大量殺人遺棄の最悪の記録となった。過去には数年かけて300人ほどが薬品で溶かされたMexicoDrugWar_Dani_220x147事件もあるが、殺害後の遺棄として は今まで例のない大事件となった。遺体は男性58人、女性14人で、ほとんどが縛られ260xStory 拷問を受けた痕がある。地理的には麻薬過激組織セタスとガルフカルテルの抗争地域で、誘拐などが頻発し、普段はメキシコ人でも近寄らない地域だ。唯一の生存者(Luis Fredy Lala Pomavilla写真右下)で首を撃たれて軍の監視所に23日逃げて来た南米エクアドル出身の農場労働者の証言で出動したメキシコ海兵隊が銃201035AMP504撃戦のすえ(海兵隊員1名、麻薬組織側3名死亡)大量の遺体を発見した。新しいものも多いが、逃走した一味の身元や犠牲者の身元はまだ不明。遺体は同じ場所に座ったままや折り重なった状態で発見された。

日本国内では麻薬抗争と書いたのがほとんどだが、その後の有力な推測では、多くは米国への移動季節農場労働者で、労働者は南米や中南米からの可能性もあり、密入国に際し、手引きする麻薬組織に密入国手数料の支払いを拒否したか反抗して一度に殺された可能性が指摘されている。現場は国境沿MEXICO-CRIME-MASSACRE-MIGRANTS いのかなりな僻地で、おそらくこの説が正しく、今までの虐殺事件とは異質な事件で、異常に女性の多いのもこれを裏付けている

2010年8月26日:逃げ延びたエクアドル人の証言では、彼らは犯罪組織に誘拐され、彼らに労働を強制され拒否したため殺されたと言っている。エクアドル人によれば、犠牲者はエルサルバドル、ホンジュラス、ブラジルEl Salvador, Honduras and Brazil.出身者を含み、密入国で米国テキサス側に行く事を希望していた。セタスの犯行と言うのが有力になっている。麻薬取締りの強化で、麻薬組織は身代金目的の誘拐、密入国をビジネスとして拡大していると見られている。

2010年8月29日: メキシコ北部のイダルゴ市Hidalgoの市長Marco Antonio Lealが麻薬組織セタスと思われる集団から運転中に銃撃を受け本人死亡、同乗の4歳の娘も負傷した。現場は72人の遺体が発見されたTamaulipas州郊外。8月18日には隣のNuevo Leon stateでもSantiago市市長が暗殺されている。8月28日にはTampico市の警察が爆弾攻撃を受け数名負傷。その数時間前には国境沿いのReynosaの検視官施設が2発の爆弾を受け、一連の攻撃で15名が負傷。ここには先に発見された72名の遺体の一部が収容されていた。

2010年8月30日:メキシコ政府は国家警察federal police の職員の内、約10%に当る3200人を麻薬使用検査や警察内の腐敗汚職対策で解雇すると公表。450人が刑事告発され、1485人が数週間の内に失職する予定。

201083125252561734_20 2010年8月31日:ベルトラン・レイバカルテルから分裂し、メキシコ中央部でベルトラン・レイバカルテルとの抗争や残虐な犯罪を繰り返していた麻薬犯罪組織「ラ・バービーLa Barbie」のテキサス生まれの白人ボスthe Barbieこと Edgar Valdez Villareal が銃撃戦の末モレロス州に近いメキシコ・シティー近くで逮捕された。首切りや敵対するメンバーを殺害し橋から吊り下げるなどの残酷さで有名で、米国から2百万ドルの懸賞金がついていた。逮捕には12時間の銃撃戦の末逃げようとした麻薬メンバー6人と政府側兵士1名が死亡した。2010年メキシコ麻薬勢力図

2010年9月2日:1日から始まったEdgar Valdez37歳通称バービーへの本格的な取調べは、今後彼が7つの麻薬密輸で告発されている米国に引き渡されるかどうかも判断される。調べの中で彼は、資金源(麻薬)はコロンビアColombiaであり、メキシコやパナマ経由で米国にヘロインCi100902191658など麻薬を密輸出し、米国からトレーラーに隠した大量のドルを受け取っていたと供述している。彼は今年1月25日にパラグアイの有名サッカー選 手Salvador Cabanasを些細な事からメキシコシティーのバーのト イレでで銃撃した犯人を匿っていた事も供述した。選手IMAGEN-7152467-2は顔を撃たれ奇跡的に生き延びたが、現在も頭部に銃弾が残っている。犯人と選手は友人であったが、口論からケンカになり、犯行後バービーは友人でもあった犯人を叱りつけ、その後3月ほど犯人を匿った。現在犯人Jose Jorge Balderas(通称El JJ) はコロンビアに逃亡していると暴露している。写真は銃弾の残る選手の頭部、左は犯人、通称El・JJ

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2 Comments

  1. のび子
    Posted 2010年8月27日 at 12:32 AM | Permalink | 返信する

    え。。。。。

  2. よりばば
    Posted 2010年8月30日 at 6:58 AM | Permalink | 返信する

    海に囲まれてノンビリとした日本。日本は、なんやかんや言っても、ノンビリと平和な住みよい国なんですね。政府が開店休業状態でも、暴動も起きず毎日の暮らしは何事もなく続く。

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